ゴミクズと化する美学

自己統制と啓発

あなたは夢というものを叶えることができているだろうか。

「いつか自分の考えていることを形にしたい。」
私は冒頭の秘めた想いを抱えながらも、また1年を見送った。
20代前半の学生の頃には「いつか大きなことをしてやるんだ。」と、なんともボヤッとした妄想に心を踊らせ、それで満足しているようなオメデタイやつだった。

正直なところ、あの頃と今で何が変わったのかと言われると…ほとんど何も変わっていない自分がいる。
なんと恥ずべき醜態。
ただ、それでも、平和で、楽観的に、幸せに、これまで生きてこられたのは、ひとえに私の周囲の環境の良さからだと素直に思う。
まずそこには心から感謝をしよう。ありがとう。

でも、それだけで終わっていていいのか?と、ふと立ち止まって考えてしまう瞬間がある。
多くの名著でも繰り返し問われている言葉、
「あなたは、死ぬときに心から満足して人生を終えられますか?」
──この問いが、急に心に刺さってくる。

あぁ、そうか、40代に入り、「死」が身近なものとして現実味を帯びてきたからこそ、そんな思いが湧いてきたのかもしれない。
世代交代を肌で感じる年齢に入ったからこそ、焦燥感に駆られている。

そうだ、…じゃあ、そろそろ変えてみるか、生き方を。

まずは、3年間だけ本気でやってみよう
やりたいと思っていたこと、思いついたことを、手の届く範囲でひとつずつ形にしてみる。
急に大きく変えようとしなくていい。小さく始めればいい。
“スモールスタート”で、新しい自分を作っていこう。

以前の私は、夢は誰にも語らず、自分の中で持っていて、ひとりでいつの間にか叶えてしまっている・・・、
それが最高にかっこいい姿だと思っていた。
素晴らしいじゃないか、と。

違う。そうじゃない。

宣言すること。
これが重要なんだ。
そして、それを着実に実行する。

今まで、ずっと抱え込んでいて、何かを達成できたか?
自分はなりたい者になれたか?

頭の中だけで考え続けた“アイディア”も、“想い”も、実行しなければただの妄想。
大事に抱えているだけの何か。
そんなもんはゴミクズだ。
自分だけに美しく見えているゴミ。
それを愛でている。
怖い。ホラーじゃないか。

だからこそ、これからは、アウトプットする
発信することで、セルフコントロールにもなり、モチベーションの維持にもつながる。
繰り返すことで、自分の「今いる場所」も、少しずつ見えてくるはずだ。

もう40歳。いや、まだ40歳。
冷静に考えれば、今から行動するのは遅いと言われるだろう。

でもまぁ仕方ない。やろう。

自分にとって、一番早い時間は、「今」なんだから。

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